2年ほど前の話です。
ある方が、私の講演時の配布資料を1冊ずつ綴じたものを紙袋いっぱいに持ってきてくれました。
背表紙を見ると、そこには「花田式フットケア」の文字。
「ぜひこの考え方や治療指針を世に広めてください。特に医療と非医療を融合させていく点は前例がなく、患者さんや治療に携わる人々の役に立つと思います」と言ってくださいました。私の取り組みを肯定的に見ていてくださった方の存在に、勇気付けられたことを思い出します。
私にはフットケアにおいて貫いている想いがあります。
それは「患者さんの幸せのためにとことん尽くしたい」ということ。
そのためには患者さん、患者さんの家族、医療従事者、それぞれの想いがひとつになることが必要です。そしてそのときに大切にしているのが「想像力」です。
これは「相手を想い、相手の立場になって物事を考える力そのもの」といえるのではないでしょうか。
私が施すケアや治療、それに伴う医療機器は科学的根拠に基づいた、ガイドラインに沿ったもので、特別なものではありません。ただし、それらを「想像力」をもって取りまとめ、適切に遂行すること。それが私のフットケアの流儀です。
このたび、介護領域で「価値あるVINTAGE LIFE」を目指し、株式会社ONZiii Act を設立された長谷川 昌弘代表(理学療法士)と意気投合。「花田フットケアラボ」の設立に至りました。
「足と歩行を通じて、患者さんをとことん幸せにしたい!」という想いを抱く方たちと、フットケアの最新情報やグッズ、データなどを共有し、フットケアに貢献したい。
そしてそれぞれの想像力を育み、生かす場としたい。本フットケアラボには、そのような「想い」が込められています。
花田フットケアラボ 所長
花田 明香
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