日本三大奇勝の一つとされる妙義山(みょうぎさん)。その稜線縦走路は岩稜帯が連続し、死亡・重症など遭難事故が繰り返し起こっており、山と高原地図では難路の登山道(最上級)として分類されています。
先日、妙義山麓で「妙義山の縦走路を歩きたい」と息子にせがまれ躊躇していたところ、妙義山案内人として知られる中島清氏に遭遇しました。
「岩を登り続けていれば、必ず落ちますよ。大事なのは、落ちたときに大事に至らないようにすること。そのために天候を見る、体調を知る、万全の装備(安全確保のための器具は必須)で出掛ける……、つまり“備え”が必要なんです。むやみに恐れるより、しっかり備えて臨むのがいいと思いますよ。そして謙虚な思いで臨むこと、これが大切です」
中島氏からコツとピットフォール対策を教わって、裏妙義山(御岳コース・鍵沢コース)と妙義山縦走路を歩きました。ボルダリングやリードクライミングを通じて学んだ基本的技術や体の使い方。それにしっかりした備えが加わることで、意外にも安全に歩けるのだと感じました。
歩きながら患者さんの足を思いました。
糖尿病や腎不全を患った方の足、重症虚血肢は大変難しい足です。細心の注意を払っても、傷ができてしまうことがあります。傷を恐れて歩くのを諦めてしまう人もいます。
「傷を恐れてADL(日常生活動作)を落としてしまうより、傷を早期発見して良い連携に繋げ、大事に至らない備えをしておきたい」
写真は安全確保のための道具たち。しっかり繋がって、命を守ってくれています。それを見て、まさに“連携”だなと感じました。
花田フットケアラボでは、連携を育み、患者さんの足を守っている方々を講師としてお迎えし、お話しいただく企画を予定しています。
「足を守るにはどうすれば?」「近くに信頼できる相談相手がいない」「そもそもどこで学んだらいいの?」
そんな悩みをお持ちの方にお薦めの下記講演、奮ってご参加ください。
フットケアをどこで学ぶ?
~地域連携における第一歩、全国のフットケア研究会~
日時:10月17日(土)・19時開演※
会場:Zoom(オンライン講演会)
会費:2,000円(税抜)
※本講演会は盛況のうちに終了しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
語ろう、地域で繋がるフットケア
〜地方の透析クリニックだからできること〜
日時:10月31日(土)・19時開演※
会場:Zoom(オンライン講演会)
会費:2,000円(税抜)
※本講演会は盛況のうちに終了しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
東雲館(中島清氏が経営されている旅館)
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