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人生いろいろあって当たり前

18歳のO君。左脚がむくみ、脚長差があるため、大好きなサッカーが思うようにできなくなったと受診されました。 「また走れるようになりたいんです」 澄んだ瞳で、あくまで穏やかな物腰のO君。 診断はクリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群で、日本には3000人ほどしかいないとされる指定難病です。 自らの境遇を悲観することもなく、誰を責めるでもなく、淡々とありのままを受け入れるO君。そのほがらかな表情に、かえって私たちが癒されました。

「息子が特別だとは気付かず、普通に育ててしまった……」とおっしゃるお母様。対するO君はケロッとしたものです。特別扱いしなかったからこそ、今の彼がいるのだろうと感じました。

そしてその後、圧迫療法とオーダーメイドインソールが著効して、再び走ることができるようになったO君。

「晴れたらサッカー、雨が降ったらバスケの試合があるんだよ。晴れたらサッカーで活躍できるかな?」 「そうしたらオバアチャン、てるてる坊主をたくさん作らなくちゃね」 「ありがとう。前に作ってくれた時、すっごく晴れたよね!」

写真は談笑するO君とおばあさまです。



O君とそのご家族に接するたび、「もっと彼を応援したい」そんな気持ちが込み上げてきて、尊敬するセラピストの本を贈りました。 「限界なんてないんだ!KNOW NO LIMIT」山崎覚子著 https://www.yamazakikaku.com/書籍紹介-販売/

O君のオバアチャンの素敵なYouTubeチャンネル https://m.youtube.com/watch?v=EliaAsXzXRM&feature=youtu.be O君のオバアチャンの素敵なブログ https://ameblo.jp/rose-eternite/

1 Comment


石原 良太郎
Jul 09, 2020

18歳にして、その精神状態は、ご両親の育て方の賜ですね。素晴らしい!


…タオの人がすばらしいのは、水のようだというところにある。水っていうのは、すべてのものを生かし、養う。それでいて争わず、威張りもしない。…争うな、ということだ。水のように争わなければ、誰からも非難をうけないじゃないか。


上善如水。水善利萬物。而不争。


The best of men is like water;

Water benefits all things

And does not compete with them.


「タオ 老子」加島祥造著

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